こんにちは、Canaです。
学生時代のワタクシは数学・物理赤点の常連でした。
そんな自分が予想外に数字と機械を扱う仕事に就いたのは、何かの間違いじゃないかと思ったのですが、理系の仕事に憧れていたのも事実です。
しかし、実際に2年間働いてみて得たものは多かったと思います。
周りの人にも「なんで文系出身の人がこの仕事に就いたの?」と言われることに慣れたので、こちらでも紹介していきます。
文系出身でもCADオペレーターの仕事についていける?
結論からいうと、理解力や論理的思考、コミュニケーション能力の高さだと思います。
自分の場合はすべてが破滅的だったので、本当に大丈夫かなと不安に思いながら就職。
図面を描く経験さえできれば良かったので、最悪な事態になるまでは辞めるつもりはありませんでした。
(結果的に良い理由と悪い理由で退職したので、今となっては身が震えます…)
そもそも工場業界が初めてだったこともあり、何が何だかわからない状態で飛び込んだせいか、いきなり難しい専門用語がオフィスで飛び交うのでパニック状態でした。
とにかく早く慣れないと無理だと思い、休日に本屋で電気工学の書籍を買い漁ったり、電子工作もやりました。
はんだ付けで電子工作のピアノを作りました(笑)

CADオペレーター初心者・未経験者が最初にすることは、CADソフトの操作方法を習得することです。
しかし、ワタクシは研修を受けずに現場に配属されたので、最初の3か月は前任者から教えてもらうだけの日々。
1日8時間拘束ですが、PCの設定や部品のキッティングだけの毎日。「そういえば、CADには触らせてもらえないのかな?」と疑問に思っていました。
今思えば、おかしいことばかりでした。辞めてから知ったのですが、最初は完成品の評価・検証の業務を理解してから、図面設計の業務の順番らしく。
なので、別の会社の人に今までのことを話すと「よく未経験者にCADソフトを触らせたね」と驚かれました。
文系出身だからといって、CADオペレーターのように理系職に就いても問題はありません。
ただ、未経験者というハンデがあるため、よっぽど強い理由がなければ、なかなか難しい仕事です。
自分の場合は「文系出身ですが、大卒でCADに興味あります!CADが趣味です!」と配属先の上司に印象を残したおかげで、幸いにもすぐに配属が決まりました。
どの仕事でも同じですが、やる気さえ100%見せたら勝ちです。
普通に大学卒業してなくても、CADオペレーターになれると後で知ったことは後悔してます…。
2年間CADオペレーターやってみて正直○○だった

2年間、CADオペレーターをやってみた結果はぶっちゃけ誰にでもできるんだなと思いました。
その代わり、残業は当たり前、労働基準がグレーゾーンであることは覚悟しておきましょう。
振り返ると、何も知識のない人でも2年いたら慣れます。
たとえば、電子部品には数千個も存在しますが、実際に開発する物に使われるのはたった数百個。
さらにカテゴリー分けすると、数十個で収まる物ばかりです。
なので、初心者の人は最初にカテゴリーで覚えるといいですよ。
抵抗、コンデンサー、トランジスタ、ダイオードといった名前と形だけ覚えると入りが楽になります。
CPUって中核的な役割があるんだなと知ったり、1つでも配線が繋がってなかったら機械が壊れるんだなとか、ミクロな世界の仕組みを覗いた気分です。
今の自分が昔の自分にいいたいことは、すべて覚えようとしなくても勝手に覚えるし、特性や電子回路の仕組みも勝手に覚えるから無理して覚える必要はないことです。
幸い、英語とドイツ語を勉強していたおかげで仕様書の解読がスムーズだったことはラッキーだと思いました。
また、CADソフトでは単に図面を描くだけでなく、セキュリティ対策やライブラリ管理も必要です。
ライブラリ管理が一番手こずるところで、図面に必要なシンボル登録やマニュアル作成に一番時間をかけたと思います。
CR8000という最新のCADソフトだったこともあり、上手く仕組み化されておらず、部署では誰でも触れるようなものではありませんでした。
ワタクシが辞める前に何とかマニュアル作成や体制作りができていたので、役目は果たせたのかなと思います。
それにしても、毎晩遅くまで残って発狂しそうになりましたが、若いうちに経験しておいて良かったなと思いました。
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